「投げたボールの回転数ってどのくらい?」「自分のスライダー、どんなふうに変化してるんだろう?」
そんな疑問を、数字で“見える化”してくれるアイテムが「テクニカルピッチ」です。
専用アプリと連動し、球速や回転数、回転軸などをすぐにチェックできるのが特徴です。
とはいえ、やっぱり気になるのは「データって正確なの?」という“精度”の問題。
この記事では、テクニカルピッチの精度がどの程度なのか、他の測定機器との違い、どんな場面で活用できるのかを、わかりやすく、丁寧にご紹介します。
野球がもっと楽しくなるヒントが詰まっていますよ!
テクニカルピッチとは?
テクニカルピッチは、見た目はふつうのボール。でも中には9軸センサーが内蔵されていて、投げるだけでさまざまな情報を測ってくれるハイテク野球ボールです。
スマホやタブレットの専用アプリと連携すれば、すぐに以下のようなデータを見ることができます。
• 球速(初速)
• 回転数(1分間あたり何回転しているか)
• 回転軸(どんな角度で回っているか)
• ボールの変化量(ホップ・スライド)
• リリース時の角度や腕のスピード
アプリ上で過去のデータも記録されていくので、日々の成長や変化がわかりやすくなります。


テクニカルピッチの精度は?実際どうなの?
テクニカルピッチってギア、マジで最高だな。
これは僕のストレートとカーブ。 pic.twitter.com/F730a3rSkN
— 須貝 駿貴 (@Sugai_Shunki) September 28, 2020
球速は1〜2km/hの誤差がある程度
一般的なスピードガンと比べて、テクニカルピッチの球速表示には1〜2km/hほどのズレがあることがあります。
ただ、このくらいの誤差なら、練習やフォーム確認には十分使えるレベルです。
「おおまかな球速が知りたい」「スピードの伸び具合をチェックしたい」といった目的なら、まったく問題ないと言えるでしょう。
回転数・回転軸も高精度
ボールに内蔵されたセンサーが直接回転を計測しているので、回転数や軸の傾きもかなり信頼できます。
スロー動画や他の計測機器(ラプソードなど)と比較しても、傾向はよく一致しており、フォーム修正や変化球の研究には十分な精度を持っています。
精度を安定させるためのコツ
データの信頼性を上げるために、以下の点を押さえておきましょう。
• 投球前にスマホとの接続状態を確認
• ボールの握り方(縫い目の向き)を統一する
• 無理な投げ方や、地面に叩きつけるような扱いは避ける
丁寧に扱えば、安定したデータが取りやすくなります。
他の計測機器と比べると?
ラプソードとの違いを紹介!
ラプソードは高性能な投球分析機器で、投球の軌道や着地点を高精度に可視化できます。
ただし価格は数十万円、設置にも広いスペースが必要です。
一方、テクニカルピッチはボールそのものがデータを記録する仕組みなので、場所を選ばず使えます。
持ち運びも楽なので、部活や自宅練習でも大活躍。
精度はラプソードほどではありませんが、コスパと手軽さを考えると十分魅力的です。
精度の比較~テクニカルピッチ スピードガン トラックマン
同じように投げたボールの解析を行うものにスピードガンやトラックマンといったものがあります。それぞれと比較してみます。
スピードガンで計測するのは投げたボールの球速です。
速度違反の取り締まりを行う際に使う、レーザーで車の速度を計るものと同じ原理で計測を行います。
精度自体は、テクニカルピッチよりも正確ですが、回転数や回転軸といった他のデータを計測することはできません。
では、トラックマンはどうでしょうか。
元々軍事用に開発され、野球以外ゴルフなどでも用いられるトラックマンは、正確に色々なデータを計測することが出来ますが、テクニカルピッチやスピードガンに較べるととても高価なものになりますから、アマチュアチームで購入するとかはなかなか出来ないと思います。
家でも公園でも使える!
ネットに向かって投げるだけでも計測できるので、広いグラウンドがなくても大丈夫。ブルペン練習やキャッチボールでもOKです。
手軽に「今日の球はどうだった?」を数字で確認できます。
使っている人の声・活用例
「高校生の息子が使ってますが、球速や回転数が見えることで練習の目的が明確に。回転軸を意識するようになって、変化球が安定してきました」
「コーチとして子どもたちを教えるとき、数字があると説明がしやすいし、子どもも納得しやすいです」
「自分の球がどんなふうに動いているか見えるのは楽しい!練習のモチベーションになります」
実際に使っている人の感想からも、データの活用がモチベーションアップにつながっているのがわかります。
メリットと注意点をおさらい
メリット
• 操作がシンプルで初心者でも使いやすい
• 専用アプリでデータがすぐ見られる
• 球速や変化の“見える化”で練習が楽しくなる
注意点
• 繰り返しの高速投球には少し不向き(データ反映に少し時間がかかる)
• 充電式なので、使用前に充電を忘れないように!
• 落としたり強く叩きつけると故障の原因に
正しく使えば、とても頼もしいパートナーになります。
テクニカルピッチの価格等を紹介
テクニカルピッチ初計測。
10球計測した平均値は
・球速 :92.2km
・回転 :1,303rpm
という結果でした😊こうやって数字に現れるのは良い😊#小学5年生#ピッチング pic.twitter.com/gJ9cD6THso
— ポンデ (@PONDE_0403A) April 8, 2023
それでは、最後にテクニカルピッチについてを紹介しておきます。
SSK(エスエスケイ) テクニカルピッチ TP001 硬式野球 9軸センサー内蔵ボール 投球データ解析 Bluetooth4.1対応 TP001 SSKTECHNICALPITCH
硬式球仕様のものです。こちらの価格は33,000円となっていました。
まとめ
テクニカルピッチは、投手練習をぐっとレベルアップさせてくれる便利な道具です。
回転数、球速、変化量…今までは「感覚」に頼っていた部分を、「数字」で見られるようになるのは大きな進化です。
もちろんプロ仕様の機器には及ばない部分もありますが、個人練習や育成の場面では“ちょうどいい”精度と手軽さを兼ね備えています。
「もう少し球の質を上げたい」「子どもの上達を見える形で応援したい」そんな方に、テクニカルピッチはぴったりのツールです。
数字を味方につけて、野球がもっと面白くなる体験を始めてみませんか?



コメントを残す