新品のキャッチャーミットを手に入れてワクワクしていたのに、「硬くて全然捕れない…」そんな経験ありませんか?
キャッチャーミットは、使いやすくするために「柔らかくする」=型付けが必要です。
この記事では、自宅で安全にできる柔らかくする方法から、おすすめグッズ、NG行為まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
大切なミットを長く使いたい方は、ぜひ参考にしてください。
キャッチャーミットが硬いとどうなる?
捕球ミスやけがの原因に
硬いミットは思うように開閉できず、ボールをこぼしたり、指に負担がかかってけがをすることもあります。
特にキャッチャーは速い球を多く受けるので、柔軟性がないと負担は倍増します。
具体的には、ミットが開きにくいためキャッチングのタイミングがずれ、ボールを取りこぼすリスクが高まります。
さらに、硬い革に衝撃が伝わりやすく、手や指の関節を痛めてしまうこともあります。試合中にミスやけがを防ぐためにも、柔らかくすることはとても重要です。
硬さの理由と革の特性
新品のミットが硬いのは、天然皮革が加工直後の状態で強度が高く、油分が少ないからです。
革は時間をかけて柔らかくなっていく素材ですが、使い始めの段階で適切に柔らかくすることで、効率よく自分の手に馴染むようになります。
特にキャッチャーミットは、他のポジションのグローブよりも厚みと強度があるため、型付けに手間がかかる傾向にあります。
丁寧な柔らかくする工程を踏むことで、最終的には自分の手にフィットする最強のミットになります。
キャッチャーミットを柔らかくする王道の方法
息子が野球の練習に行ってる間、母はせっせとキャッチャーミットを柔らかくするのに精を出しております笑
ミットは、息子が大好き梅野選手モデル〜✨ pic.twitter.com/LfyG8Q8kwE
— k.a.g.e (@my_only_SJ) April 16, 2023
グローブオイルを使って揉む
最も基本的で安全な方法が、専用オイルを使って革をほぐしていく方法です。
グローブ用のオイルを薄く塗り、手でミットを何度も開閉したり、指先を使って革をよく揉み込みます。
やり方
1. 柔らかい布や指でオイルをまんべんなく塗布します。
2. 特に硬い部分(指の関節部分やポケット)を重点的に揉み込みましょう。
3. オイルは少量を数回に分けて使用すると革を痛めません。
オイルは、革にしなやかさを与えるだけでなく、乾燥を防いで長持ちさせる効果もあります。数日かけて繰り返すことで、自然な柔らかさと自分の型が出来上がってきます。
湯もみ型付け(お湯で柔らかく)
湯もみは、グラブ専門店でも採用されている方法。40〜50℃程度のお湯に革を少しだけ浸し、柔らかくなったらすぐに取り出してタオルで水分をふき取り、すぐに型付けを行います。
やり方
1. 洗面器やバケツなどに40〜50℃のお湯を用意します。
2. ミット全体を30秒〜1分程度お湯に浸します。
3. タオルでしっかり水気を取り、すぐに手でしっかり揉み込んで形をつけましょう。
4. 形を整えたら、風通しの良い日陰で自然乾燥させます。
※乾かす際は絶対にドライヤーや直射日光は避けましょう。革が縮んだり、ヒビ割れの原因になります。乾燥は焦らず、じっくりと時間をかけてください。
型付けボール・ハンマーを使う
キャッチャーミット専用のハンマーやボール型の道具を使って、ピンポイントにポケット部分を叩くことで、効率よく革を柔らかくできます。
おすすめの使い方
- ポケット部分に型付けボールを入れて、その周囲をグローブハンマーでリズムよく叩きます。
- 指の根元部分にも軽く叩きを加えると、開閉しやすくなります。
- 最初は力を入れすぎず、徐々に慣れてきたら範囲を広げていくのがコツです。打ち方を工夫することで、自然なポケットが形成されます。
暖かい部屋やドライヤーで温めてから揉む
寒い部屋では革が硬くなりやすいので、暖房の効いた部屋で揉むだけでも柔らかくなりやすいです。また、低温のドライヤーで軽く温めることで、オイルのなじみも良くなります。
• ドライヤーは20〜30cmほど離して使用し、1〜2分程度で十分です。
• 高温で加熱しすぎると革の油分が飛び、硬くなってしまうので注意しましょう。
自然な温度で少しずつ柔らかくしていくのが、革を傷めないポイントです。
やってはいけないNGな柔らかくし方
購入したキャッチャーミットを柔らかくする+キャッチング練習を兼ねて、バッティングセンターに行ってきました!
現状チームでキャッチャーができるメンバーが少なく、試合では中の人がメインで出る羽目になりそう…
キャッチャーやりたい方、お待ちしてます🤔#愛知#三河#愛知草野球 pic.twitter.com/C0bjL0iK3W
— BlackBells【三河の草野球チーム】 (@MikawaBB2023) November 10, 2022
直火や電子レンジは絶対NG
早く柔らかくしたい気持ちはわかりますが、火であぶったり電子レンジに入れるのは革製品には絶対にやってはいけない行為です。
これらの加熱方法は革の繊維を急激に破壊し、元に戻せない変形や焦げの原因になります。
特に電子レンジでは、内部の金属部品や縫い糸が溶けたり発火の危険すらあるため、大変危険です。
グラブの寿命を縮めるだけでなく、使用不能にしてしまうリスクがあるので絶対に避けましょう。
過剰なオイル塗布による革の劣化
「オイルは多ければ多いほどいい」と思っている人もいますが、これは大きな誤解です。
オイルをつけすぎると、革がベタベタしてホコリや汚れがつきやすくなり、最終的にはカビや腐食の原因になります。
また、オイルで重くなったミットは、バランスが崩れてプレーにも悪影響を与えます。米粒2〜3粒分の量を、数回に分けて塗ることが革を長持ちさせる秘訣です。
柔らかくしたあとのミットを長持ちさせるお手入れ方法
定期的なオイルケア
使用後はミットに汗やほこりがついているため、まずは乾いた柔らかい布で拭き取りましょう。
その上で、乾燥を防ぐために少量のグローブオイルを塗ると革がしっとり保たれます。
月に1〜2回のケアでOKですが、乾燥がひどい季節や雨の日の試合後などには、追加のケアを行うとよいでしょう。メンテナンスを怠ると、革がひび割れてしまう恐れがあります。
形崩れを防ぐ保管方法
保管時には、キャッチャーミット専用の型付けボールや丸めた新聞紙をポケット部分に入れ、ミットバンドやゴムバンドで軽く縛っておくと形がキープされます。
また、保管場所は風通しの良い日陰を選びましょう。高温多湿な場所に放置すると、カビの発生や革の劣化を招きます。
収納袋などに入れる場合は、通気性のある布製がおすすめです。
市販のおすすめ型付けグッズ3選
グローブハンマー
木製やプラスチック製のグローブハンマーは、ミットのポケット部分や指の付け根を叩いて形を整えるのに最適です。
特にキャッチャーミットのような硬い革には、芯までしっかり届くハンマーがあると便利です。
グローブハンマーはスポーツ用品店やネット通販で手に入ります。長く使えるので、1つ持っておいて損はありません。
型付けボール
実際のボールサイズを模した型付けボールは、ミットのポケットにぴったりとフィットし、自然な受け皿型に整えるのに最適です。
保管中も入れておくことで型崩れを防げます。 小学生から大人用までサイズがあるため、自分のミットに合ったものを選びましょう。
湯もみ専用グラブオイル
湯もみ用に設計されたグラブオイルは、熱によって柔らかくなった革に素早く浸透し、しっとりとした柔軟性を維持してくれます。
乾燥によるヒビ割れも防げるため、湯もみ後の仕上げとしてとてもおすすめです。 通常のグラブオイルと併用せず、用途に合わせて使い分けると効果的です。
初心者におすすめの柔らかくし方は?
手軽で安全な方法はどれ?
初心者におすすめなのは「オイル+手揉み+型付けボール」の組み合わせです。
特別な道具や技術がなくても始められ、安全かつ失敗しにくいのが大きなメリットです。
まずは市販のグラブオイルを使い、軽く揉んでポケットに型付けボールを入れておくだけでも、数日で違いを感じられるはずです。
小学生・中学生向けの方法
まだ手の力が弱い小中学生には、湯もみやハンマー叩きよりも、型付けボールとオイルによる自然な慣らしがおすすめです。
安全面も考慮し、大人と一緒に行うようにしましょう。 週に数回のキャッチボールや開閉運動を続けるだけでも、徐々に手に馴染んでいきます。
焦らず、楽しく育てる気持ちが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q1. キャッチャーミットはどれくらい柔らかくするべき?
「ボールをしっかり受け止められて、なおかつ開閉しやすい」程度が理想です。指で押したときに少し沈むくらいの柔らかさが目安です。
ポジションや好みにもよりますが、柔らかすぎても硬すぎてもプレーに影響が出るため、ちょうどよい加減を探すのが大切です。
Q2. 柔らかくしすぎると問題ある?
はい。ミットが柔らかすぎると、衝撃を吸収しきれずにボールが弾かれたり、手や指を痛める原因になります。
また、型崩れもしやすくなるため、ある程度のハリは残す必要があります。
Q3. 買ったばかりのミットはすぐ使っても大丈夫?
完全に硬い状態では、実戦で使うのはおすすめできません。
少なくとも数日〜1週間ほど、キャッチボールや開閉運動で慣らしながら柔らかくしてから試合に投入するのがベストです。
まとめ:自分に合った方法でミットを柔らかく
キャッチャーミットは、時間と手間をかけてこそ自分の相棒になります。
オイル、湯もみ、型付けグッズなどを活用して、自分のスタイルに合ったミットを育てていきましょう。
柔らかくしすぎず、硬すぎず。自分の手にぴったりフィットしたキャッチャーミットは、あなたのプレーを一段とレベルアップさせてくれるはずです。
焦らず、丁寧に。あなたのミットも、きっと最高の相棒になります。
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