どうもみなさん!こんにちは。カズズです。
最近でもプロ野球の現役選手が野球賭博を行ったとして処分されたり、引退した名選手が薬物に関する罪で有罪となったりと、色々な事件は後を絶ちません。
そんな中でも、国会までも巻き込んで大騒動になったものがありました。
いわゆる「黒い霧事件」と呼ばれるもので、何人かの選手が球界を去り、その影響で消滅したチームもありました。
それでは、今回はそんな黒い霧事件について紹介していきたいと思います。
目次
黒い霧事件とは?
今月の推薦事件は【黒い霧事件(プロ野球)】
日本プロ野球史に残る巨大な八百長。19選手が処分・逮捕された。#黒の酒場 #ブラックバー pic.twitter.com/PpvjVfYyO3
— 黒の酒場~ブラックバー~bot (@BadLUCKBARroom) March 21, 2014
黒い霧事件とは、1960年代から1970年前後にかけて日本中を大騒ぎさせたプロ野球における八百長行為を中心とした、プロ野球選手と暴力団関係者との関係による一連の不祥事を指します。
具体的には、プロ野球の試合での金銭の授受を伴う八百長行為、オートレースでの八百長行為への関与、暴力団関係者との関係といった内容になります。
事件が明るみに出た発端は、現在の埼玉西武ライオンズの前身である福岡に本拠地を置いていた西鉄ライオンズで球団で、永易将之投手などの行為に疑惑の目が向けられたことでした。
黒い霧事件のキーマンは永易将之?池永正明も事件に関わった?黒い霧事件で永久追放といった処分を受けた選手は?
【今日は何の日】1970年5月25日 コミッショナー委員会が黒い霧事件について6人の選手に処分を下し、村上公康・船田和英が同年11月30日まで完全野球活動禁止、基満男が厳重注意、池永正明・与田順欣・益田昭雄が永久追放。#黒い霧事件 pic.twitter.com/0Avc8B7Nig
— プロ野球トリビア・今日は何の日 (@npb_TRIVIA_bot) May 25, 2016
黒い霧事件のキーマンとなったのは西鉄ライオンズの投手だった永易将之氏です。
新聞報道等を受け、永易氏は行方をくらますことになるのですが、これには当時の西鉄ライオンズの球団自身による関与もあったようです。
その後、永易氏ルートで芋づる式に色々な選手の名前が出てくることになります。
同時に八百長に先導的な役割を果たしたとして中日ドラゴンズに在籍した田中勉投手の存在が週刊誌によって明らかになったり
当時、読売ジャイアンツの投手コーチだった藤田元司氏が代表取締役を務めていた会社のトラブルの解決を暴力団関係者に頼んだ「藤田事件」や、オートレースの八百長事件で逮捕されたレーサーからプロ野球選手の名前が出てきたことなどもあり、黒い霧事件は球界でさらなるひろがりを見せるようになっていきます。
それら名前があがった選手の中の一人に西鉄ライオンズの池永正明投手がいたのですが、池永氏は八百長への関与は認定されなかったものの、現金を受け取っていたとして永久追放という処分がなされました。
池永投手は、当時西鉄ライオンズの絶対的なエースで、球界を代表する剛腕と言われていたほどの投手だったんです。
結局、一連の黒い霧事件で処分等があった選手は、6名の永久追放選手を含む19名にも及びました。
黒い霧事件には大物選手の名前も?ノムさんとかは?
一連の黒い霧事件で処分された選手にはプロ野球を代表するような名選手も含まれていました。
池永投手もそうですが、通算206勝という実績とともに多くの名勝負で記憶に残る活躍をした当時阪神タイガースに在籍した江夏豊投手も野球賭博疑惑のある暴力団員との交際により戒告処分を受けています。
また南海ホークスの捕手だった野村克也さんは、当時を振り返って「(関係する試合で)とんでもない暴投を投げる選手とかがいたが、まさか八百長に関係しているとは思わなかった。」とも述べています。
また、事件の影響がその後の選手生活に大きなプラスになった選手もいます。
後に埼玉西武ライオンズのエースとして名球会入りを果たした東尾修投手は、当時、野手転向も考えるほど投手としては自信を失いかけていましたが、黒い霧事件の影響で手薄になった戦力と補うために1軍での登板を重ね、その後大投手となりましから、事件の影響がプラスになった一人と言えます。
黒い霧事件で永久追放となった池永正明のその後は?
道の駅北浦街道 豊北で
池永正明さんの写真パネルが
展示してあったの胸熱。この辺りの出身の方だったのね。
黒い霧事件の巻き添え喰らって
時代を代表する大投手だったにも
関わらず、24歳の若さで
引退せざるを得なかったとか。
切な過ぎるな………うん……。しかし、昔とはいえ成績エグいなぁ pic.twitter.com/sakqTMdPvq
— りおた (@riota2gaoe) August 17, 2019
黒い霧事件に関わったとして永久追放された選手の中で、その後も取り沙汰されることが多かったのは池永正明氏です。
実質5シーズンで99勝をあげ、投手のみでなく打者としても才能を発揮し、事件に関わった他の選手に比べても重たい処分ということで「悲運のエース」と呼ばれました。
野球界を離れた後は、飲食店などをされていたそうですが、多くの同僚等の働きかけの結果、復権が実現するとともに、マスターズリーグでマウンドにあがる姿も見られました。
黒い霧事件について、おすすめの本は?「八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件」「復権―池永正明、35年間の沈黙の真相」のあらすじや口コミや評判など
黒い霧事件について見て来ましたが、非常に根が深くて拡がりも大きかった事件です。
「八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件」
KADOKAWA から2018年9月21日に発売された山際康之氏による本です。
内容は黒い霧事件に先立つプロ野球発足当初の八百長事件について丹念な取材によって書かれた貴重なもののようで、読まれた方も歴史を風化させないためにも価値のある1冊だと評しておられました。
「復権―池永正明、35年間の沈黙の真相」
こちらは黒い霧事件で永久追放となった池永氏に関するもので、直木賞作家の笹倉明さんによって書かれ、2005年4月に文藝春秋から発売されました。
作者自身が復権運動に深く関わられていたようで、事件のすべてが明らかにされているようです。
読まれた多くの方が内容に納得されるとともに、「野球を超えた一冊」と評価されている方もいらっしゃいました。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回は黒い霧事件について記事を書かせていただきました。
毎年多くのプロ野球選手が誕生するわけですから、色々な事件が起きる可能性がなくなるわけではないですが、ファンあってのプロ野球であり、プロ野球選手ですから、法律上の罰や道義上の責任以外にも、彼等は多くのものを背負っているような気がします。
その当たりも踏まえて、色々な誘惑に負けないようであってほしいですね。
今回は記事を読んでくれてありがとうございました。
ではまた~!
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