【2025年最新版】フィルダースチョイスとは?打数・打点・自責点・エラーの関係を徹底解説

はじめに

「フィルダースチョイスって何のこと?」「打数に入る?打点はつく?エラーとの違いは?」

野球のスコアブックや中継を見ていて「FC(野選)」という表記を見たとき、こんな疑問を持った方も多いのではないでしょうか?

フィルダースチョイスは、野球の記録ルールの中でも特に誤解されやすい用語です。打撃成績や投手成績にも影響を与える重要なプレーなのに、意外と正確に理解されていないのが現状です。

この記事では、フィルダースチョイスの定義から、打数・打点・自責点・エラーとの関係、具体的な記録処理までを初心者にもわかりやすく徹底解説します。

フィルダースチョイスとは?定義と基本ルール

フィルダースチョイスの意味

フィルダースチョイス(fielder’s choice/略称:FC)は、日本語では「野手選択」「野選」と呼ばれます。
その名の通り、「守備側がどの塁に送球するかを選んだ結果、打者が生き残る」プレーを指します。

例えば:

  • 無死一塁、打者がショートゴロ → 遊撃手が二塁封殺 → 打者は一塁に到達

このとき、打者は安打ではなくフィルダースチョイスによる出塁と記録されます。

どういうときにFCになる?

  • 守備側が打者ではなく、進塁中の他の走者をアウトにしようとして送球
  • 結果的にどの走者もアウトにできなかった(オールセーフ)
  • 守備選択がなければ打者がアウトになっていたと判断されるケース

フィルダースチョイスは打撃成績にどう関係する?

打数には入る?→「入る」

フィルダースチョイスは、打者に打数1としてカウントされます。
ただし安打ではないため、打率を下げる要因となります。

打点はつく?→「得点が入ればつく」

FCの打席で、走者がホームに生還すれば、打点が記録されます
ただし、失策やボークなど他の要因で得点が入った場合は、スコアラーの判断により記録されないこともあります。

投手成績への影響:自責点はどう扱われる?

FCで出塁した走者が得点した場合

→ その得点は投手の自責点に含まれます

FCはエラーではなく、守備の判断によって出塁が許されたため、「投手の責任」とみなされます。

守備記録との関係:エラーとの違いは?

エラー(E)はどういうもの?

エラー(失策)は、守備側が通常なら処理できるプレーを失敗した場合に記録されます。

FCとエラーの違いを比較

項目 フィルダースチョイス(FC) エラー(E)
出塁理由 守備の選択 守備の明確なミス
打数 カウントされる カウントされる
安打 記録されない 記録されない
打点 得点が入れば記録 同様に記録
自責点 含まれる 原則含まれない
記録表記 FCまたは野選 E+ポジション番号(例:E6)

実例で学ぶ!フィルダースチョイスのケーススタディ

ケース1:二塁封殺狙いで打者セーフ

走者一塁、打者がショートゴロ → 守備が二塁送球 → 一塁は間に合わず打者セーフ

  • 打数:+1
  • 安打:×
  • 打点:走者が還れば記録
  • 自責点:得点が入れば含まれる

ケース2:エラーによる出塁

遊撃手の悪送球で打者出塁 → E6記録 → 投手自責点には含まれない

ケース3:満塁で守備が選択ミス → 全員セーフ

内野ゴロで本塁封殺狙い → セーフ → FC記録 → 得点が入れば打点と自責点がつく

なぜ「自責点に含まれるのか」もう一度整理

  • エラー:守備の明確なミス → 投手責任ではない
  • FC:守備の選択による判断 → 投手責任とみなされる

スコアブックではどう書く?

  • FC:例)6-4 FC(ショート→セカンド)
  • FC-E:記録上はFCが優先、エラーが絡んだら補足されることもある

よくある質問(Q&A)

Q. FCでもヒットになることってある?
→ 基本的にはありません。ただし守備に選択の余地がない場合など、ごくまれにヒットになるケースもあります。

Q. FCで出塁後に盗塁したらどうなる?
→ 通常の盗塁として記録されます。

Q. 打点がつくのはどんなとき?
→ 得点が打者の打球によるものと判断されれば、打点は通常通り記録されます。

まとめ

フィルダースチョイス(fielder’s choice)は、守備側の“選択”によって打者が出塁するプレーで、打撃・投手成績の両方に影響します。

  • 打数:加算される(安打ではない)
  • 打点:走者が得点すれば記録
  • 自責点:得点が入れば投手責任
  • エラーとは異なる守備記録

この違いを理解しておくだけで、スコア表の見方が深まり、試合観戦の楽しみが増すこと間違いなしです。

ぜひスコアの中の「FC」表記を見つけたら、今回学んだ内容を思い出してみてください。

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