プライオボールとは?球速アップと投球フォーム改善を実現するトレーニング法を徹底解説

はじめに

近年、プロ野球選手やトップアマチュア選手の間で注目を集めているトレーニングアイテム「プライオボール」。

 

アメリカのドライブライン・ベースボールが開発したこのツールは、単なる球速アップを目指すだけでなく、投球フォームの矯正や怪我の予防にも効果があるとされています。

 

この記事では、プライオボールの特徴、トレーニング効果、具体的な使い方、導入時の注意点などを詳しく解説していきます。

プライオボールとは?

プライオボール(Plyoball)とは、さまざまな重さのソフトタイプのボールを使って行う、野球投手向けのトレーニングギアです。

 

アメリカの育成機関「ドライブライン・ベースボール」が考案したトレーニングで、フォームの矯正・筋力の強化・球速アップ・可動域の拡大などを目的としています。

 

一般的に、450g〜2kg程度の異なる重さのプライオボールを使い、投球動作を分解した「ドリル」形式でトレーニングします。

プライオボールの効果って?

投球フォームの改善

プライオボールを使ったドリルは、投球動作を部分的に切り出し、反復練習することができます。

 

これにより、「肘が下がる」「体重移動ができていない」といった課題を明確にし、効率的なフォームに近づけることが可能です。

 

筋力と爆発力の向上

重いプライオボールを用いたスローイングでは、肩・背中・体幹など投球に関与する筋肉群に強い刺激が入ります。

 

特に瞬発的な出力を高める「爆発力(パワー)」の強化に効果的です。

 

神経系の活性化・反応速度の向上

一方、軽めのボール(100g以下)で投げる練習では、素早い腕の振りや手先の動作に刺激を入れ、スピード系の強化ができます。

 

体幹とバランスの強化

左右非対称な動きが多い投球動作において、プライオボールトレーニングでは、軸の安定性やコアの強化にもつながります。

 

結果として「投げ急ぎ」や「バランスの崩れ」が抑えられ、安定した投球につながります。

 

プライオボールの使い方とおすすめドリル

基本的なドリル例

1. リバーススロー:後方に向かって腕を振りぬく。肩甲骨の可動域と後方荷重の強化。

2. ピボットピックスロー:下半身を固定し、腕と肩の使い方を意識。

3. ロールインスロー:体を丸めた状態から投げることで、体幹の動員と脱力の練習。

4. ステップバックスロー:足を引いてステップしながら投げる。連動性とタイミングの強化。

5. ドロップステップスロー:タイミングをずらしてから投げる、反応系ドリル。

 

練習の進め方

• ウォーミングアップとして:軽量ボールで腕振りやフォーム確認

• フォーム矯正:課題に応じたドリルを選択

• クールダウン・リカバリー:軽いプライオボールで肩周りのリセット

 

プライオボールの導入と注意点

導入のコツ

• いきなり高強度のトレーニングは避け、軽めのボールから徐々に慣らす

• 週2〜3回から始め、フォーム確認をメインに行う

• 動画を撮影して自分の動作を客観的に見るのも効果的

 

注意点

• 肩や肘に既往歴がある場合は専門家に相談を

• 高重量のボールは必ずウォームアップ後に使用すること

• 子どもに使わせる場合は、フォーム重視で無理なく指導

プライオボールの選び方と購入ガイド

 

重さの選び方

• 初心者・ジュニア:100〜250gの軽量モデル中心

• 中上級者・高校生以上:450g〜1000gまでのミックス

• 一般的には3〜6種類の重さをセットで使用するのが理想です

プライオボールの購入先!

Driveline PlyoCareボール(アメリカ)


世界中のトップ選手が愛用する本格モデル。100g〜450gまでの6球セットがあり、トレーニング目的別に使い分けができます。

 

耐久性・弾力性・手触りすべてにおいて高品質。

まとめ

プライオボールは、単なる“重いボールを投げる練習”ではありません。

 

投球フォームの修正、筋力・スピードの強化、バランスの安定など、ピッチャーにとって必要な要素を総合的に向上させることができる非常に優れたトレーニングツールです。

 

正しい使い方と段階的な導入を意識し、フォーム改善や球速アップ、そして怪我予防にもつながる投手育成にぜひ活用してみてください。

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