どうもみなさん!こんにちは!カズズです!
野球におけるバッターを評価する指標としてオーソドックスなものと言えば、安打を打つ確率を現す打率や本塁打数、打点数などがシンプルでお馴染みのものだと思います。
その他に、いくつかの数値を合わせて評価する複合的なものとして出塁率や長打率のようなものがあります。
さらにこれらを進化させたものがOPSと呼ばれるものです。
それでは今回はOPSについて見ていきましょう。
そもそもOPSとは?読み方や計算方法を解説!
OPS計算式が出てくる本 pic.twitter.com/71k3oZNNUe
— えすだ (@stereomonoral) December 1, 2021
OPSとはOn plus sluggingの略です、あえて訳するとすると「新たな打者の評価指標」みたいな感じでしょうか。
読み方は、そのままオーピーエスやオプスと読みます。
では、そもそもOPSはどんな方法で算出される数値なんでしょうか?説明して行きたいと思います。
ぶろ太さんがうるさいので、さっそく説明すると
OPS自体の算出方法はそれほど難しいものではなくて
OPS=出塁率+長打率という簡単な式で求められます。
では、OPSを理解するために、出塁率、本塁打率について見ていきたいと思います。
出塁率とは、「安打+四死球」を「打数+四死球+犠飛」で割ったものとなっています。
エラー以外で出塁した率と言っていいかと思います。
長打率とは、「塁打」を「打数」で割ったものです。
ここで注意しなければ「塁打」の中身なんですが
本塁打を4
3塁打を3
2塁打を2
シングルヒットを1として計算します。
つまり、長打を打つ率ではなく、その中身に注目しているわけです。
本塁打を沢山打つ打者ほど、高い数値となります。
OPSの評価の基準は?平均はどのくらい?
5/8までのセ・リーグ規定打者OPSマッピング pic.twitter.com/L8HF5zjeKh
— やきうのおじさん (@yakiunoojisan) May 9, 2022
OPSのランクの格付けの評価の基準ははこちらになっています。
ランク | 評価 | 数値 |
---|---|---|
A | 素晴らしい | .9000以上 |
B | 非常に良い | .8334 ~.8999 |
C | 良い | .7667 ~ .8333 |
D | 普通 | .7000 ~.7666 |
E | 平均以下 | .6334 ~.6999 |
F | 悪い | .5667 ~ .6333 |
G | 非常に悪い | .5666以下 |
OPSのは、打者をAランクからGランクまでの7段階にわけられています。
開発者であるビル・ジェームズが7段階に格付けできるとしていて
.9000以上だと最上級クラスになっていてAランクに格付けされています。
逆に.5666以下だとGランク、非常に悪い評価です。
平均のOPSは.7000~.7666になっています。
OPSが用いられた背景は?
では、OPSとはどんな背景から生まれたものなんでしょうか。
元々は、アメリカでセイバーメトリクスの生みの親ともいわれるビル・ジェームズ等が開発したもので、
それまでの打率等のありきたりの指標だけでは、本来の打者の目的であるチームの得点との相関関係がはっきりしないとして、あらたな打者を評価する指標として開発されました。
実際の過去のデータに当てはめてみても、得点との相関係数は、打率や長打率、出塁率に比べて、OPSの方が高いという結果が出ています。
実際にOPSを用いてチーム編成を行い、成功をおさめた例もあります。
実際のOPSはどんな感じ?
OPSについて具体的にイメージするために、実際の数値について見てみたいと思います。
2017年のセ・リーグでのデータを例に見てみると
首位打者の宮崎選手が打率0.323、OPSが0.856となっています。
次に長打を打つイメージの強い、筒香選手は打率0.313でOPSが0.909、広島の鈴木選手が打率0.300でOPSが0.936となっています。
つまり単にヒットを打つだけでなく、ホームラン等の長打を打ったり、ピッチャーが長打を警戒するあまり四死球などが多い選手の方が高い数値となることがわかります。
また、イチロー選手と松井秀喜選手も比較してみましょう。
それぞれの日本での記録ですが、2000年イチロー選手は打率0.387でOPSは0.999でした。
これに対して、松井秀喜選手は2002年に打率0.334、OPS1.153を記録しています。
ここでも、長打を打つ選手が有利との結果がでています。
ホームランは、それが直接得点に結びつくわけですから、当然の結果かもしれませんね。
そして、セ・リーグと、パ・リーグを比べるとやはりDH制があり、強打者の多いイメージの強いパ・リーグの方がOPSは高くでる傾向もあるようです。
OPSの問題点
そんな打者を評価するのに画期的な一面をもたらしたOPSですが、OPSでも補えないような点はないのでしょうか。
よく指摘されているのが、得点との相関性で言えば大きな影響のある打者の走力が加味されていない点です。
もちろん足の速いランナーは内野安打が増え、その結果、出塁率が高くなったりシングルヒットが2塁打に、2塁打が3塁打になったりで長打率が高くはなりますが、バッターがランナーとして出てからの盗塁や進塁については考慮されていません。
具体的には足が速い選手は、四死球やシングルヒットが盗塁によって2塁打と同じ意味を持ってくる場合もありますし
1塁や2塁からバッターのヒットで本塁に帰ってくるケースや、3塁からもタッチアップや内野ゴロなんかでもホームへ帰ってくるケースが増えてきますから確かに得点に対する影響は大きいですよね。
このように、ランナーの走力というのは、得点には大きな影響がありますから、選手をどれだけ得点に貢献できるかという点で評価するには打力だけでなく走力も含めた点で評価する必要もあるといえますね。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
野球において選手個人の打力を評価するには、安打や本塁打等の数を単純に見ていけばいいかもしれませんが
野球というゲームの目的である得点をあげるということに関して、どれだけ貢献できる選手であるかというのを見ていく上では確かにOPSは有効な指標と言えると思います。
もちろん、それぞれどんな場面でヒットを打ったかだとか、単純に数値化できないものはどんな指標を用いてもあるかもしれませんが
チームを強化するにあたって、どんな選手でチームを構成するのかいったことに対しては有効な指標のひとつだと言えると思います。
今回は記事を読んでくれてありがとうございました。
ではまた~!
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