どうもみなさん!こんにちは。カズズです。
今回はサイクルヒットについて詳しく紹介したいと思います。
プロ野球を観ていると、よくサイクルヒットという言葉を耳にしますね。
最近も2018年8月16日の中日対横浜DeNAの一戦で平田良介選手がサイクルヒットを達成しましたが
っていう人も中にはいるかと思いますので
今回は、そんな野球用語のひとつサイクルヒットについて詳しく紹介して行きたいと思います。
目次
サイクルヒットの意味とは?
プロ野球を観戦していると、色んな記録が出てきますよね。
新たに記録を更新したり、記録が達成されるとピックアップされニュースやSNSなどで話題になります。
特にプロ野球は、歴史あるスポーツで記録のスポーツと言っても過言ではないくらい数多く記録が存在します。
サイクルヒットも、そんな記録のひとつで
サイクルヒットとは
仮に5打席以上まわってきて、シングルヒットやツーベースヒット、スリーベースヒット、ホームランが重複しても達成となります。
もちろんアウトが含まれても、これら4本の長単打を打つと達成となる。
なお別名で、一巡安打やサイクル安打と呼ばれます。
サイクルヒットは、実は和製英語であって英語ではない。
英語ではhit for the cycleという。
これを見てわかるように、サイクルヒットはとても難しい記録となっています。
野球において、1試合で3安打打つと猛打賞といって個人賞がもらえ称えられますが
それ以上の4安打を打つ、しかも中々記録しにくいホームランやスリーベースヒットも中には含まれまるので
サイクルヒットを達成するのは難しい記録となっています。
ネックはスリーベースヒットか?
個人的に思うことがあるのですが、サイクルヒットを達成するのが難しい理由はスリーベースヒットがネックになっているのでは?
と思います。
もちろんホームランを打つのも難しいです、非力なバッターではまずホームランを打つことができずにサイクルヒットを達成することができません。
でも、もっと難しいと思われるのが
スリーベースヒット
プロ野球では、スリーベースヒットはとにかく出にくい。
まず足が速い選手じゃないと難しいです。
体が大きく重そうな外国人選手などは、パワーがあってホームランは打てても、3塁まで行く足がないとまず達成できない。
また足が速い選手であっても、よほど打球の飛んだところがよくないと、3塁まで到達するには難しく
サイクルヒットを達成する壁になっているのは、言うまでもない。
ナチュラルサイクルヒットとリバースサイクルヒット!
ナチュラルサイクルヒットとリバースサイクルヒットもあります。
これは、日本のプロ野球では昔はサイクルヒットという概念がなく
元メジャーリーガーのダリル・スペンサーが日本のプロ野球に来日し
阪急ブレーブスでサイクルヒットを達成しましたとき記者に
と言ったのが、きっかけ。
この出来事は1965年の7月16日で、それまでに達成したの選手は数多くいました。
その中で印象が強い選手が藤村富美男氏である。
藤村氏はすでに、1948年10月2日に達成していたので後日に認定されたかたちではありましたが、日本のプロ野球で初めてのサイクルヒットの達成者で
藤村氏は、2年後の1950年5月25日にも2度目のサイクルヒットを達成していました。
2度のサイクルヒット達成者も藤村氏が初のできごと
しかもそれが、ナチュラルサイクルヒットといった神がかりな達成だったのです。
ナチュラルサイクルヒットとは
シングルヒット、ツーベースヒット、スリーベースヒット、ホームランの順番で打つこと
逆に
リバースサイクルヒットは
ホームラン、スリーベースヒット、ツーベースヒット、シングルヒットの順番で打つことです。
サイクルヒットでも難しい記録なのに、ナチュラルサイクルヒットやリバースサイクルヒットがレアな記録で達成が困難なのは言うまでもありません。
それを、2度目のサイクルヒットをナチュラルサイクルヒットで達成するとは、藤村氏はまさに野球界のレジェンドと呼ぶにふさわしい選手ですね。
なおナチュラルヒットの達成者は
1950年5月25日の藤村富美男
1961年7月8日の近藤和彦
1976年4月17日の得津高宏
1985年5月22日の岡村隆則
2003年7月1日の村松有人
の5人しかまだ達成しておらず、長い野球の歴史をみても達成者が少ないレアな記録となっています。
サイクルヒット歴代達成者
1948年10月2日 | 藤村 冨美男 |
1949年4月16日 | 金田 正泰 |
1950年5月25日 | 藤村 冨美男 |
1950年6月27日 | 門前 真佐人 |
1952年4月13日 | 東谷 夏樹 |
1952年4月20日 | 浅原 直人 |
1952年6月22日 | 滝田 政治 |
1952年6月26日 | 山川 武範 |
1953年4月23日 | 青田 昇 |
1953年8月17日 | 原田 徳光 |
1954年7月15日 | 大下 弘 |
1954年7月25日 | 川上 哲治 |
1955年8月24日 | 飯田 徳治 |
1957年6月23日 | 毒島 章一 |
1957年7月19日 | 渡辺 清 |
1957年8月27日 | 葛城 隆雄 |
1959年6月20日 | 大和田 明 |
1959年7月26日 | 町田 行彦 |
1960年8月6日 | 小淵 泰輔 |
1961年5月7日 | 張本 勲 |
1961年7月8日 | 近藤 和彦 |
1962年9月16日 | 前田 益穂 |
1963年4月25日 | 王 貞治 |
1965年7月16日 | ダリル・スペンサー |
1968年5月28日 | 和田 博実 |
1971年8月14日 | 山﨑 裕之 |
1973年7月11日 | 弘田 澄男 |
1976年4月17日 | 得津 高宏 |
1976年7月7日 | 衣笠 祥雄 |
1976年7月9日 | 若松 勉 |
1978年5月20日 | 長崎 慶一 |
1979年5月20日 | 真弓 明信 |
1980年7月17日 | 平野 光泰 |
1980年7月29日 | 大宮 龍男 |
1981年5月21日 | 福本 豊 |
1982年10月8日 | 松永 浩美 |
1983年4月30日 | 山本 浩二 |
1985年5月21日 | 栗橋 茂 |
1985年5月22日 | 岡村 隆則 |
1986年7月17日 | 金村 義明 |
1989年7月13日 | 秋山 幸二 |
1989年10月1日 | 田村 藤夫 |
1990年7月7日 | 藤本 博史 |
1991年5月24日 | 松永 浩美 |
1992年7月29日 | ジャック・ハウエル |
1994年9月18日 | 中村 紀洋 |
1995年5月2日 | ロバート・ローズ |
1997年4月29日 | ロバート・ローズ |
1997年8月22日 | 立浪 和義 |
1997年9月26日 | 広沢 克実 |
1999年4月24日 | 金本 知憲 |
1999年6月25日 | 仁志 敏久 |
1999年6月30日 | ロバート・ローズ |
2000年6月7日 | 松井 稼頭央 |
2002年7月27日 | ボイ・ロドリゲス |
2002年9月21日 | 井端 弘和 |
2003年5月3日 | ホセ・オーティズ |
2003年6月8日 | 福留 孝介 |
2003年7月1日 | 稲葉 篤紀 |
2003年7月1日 | 村松 有人 |
2003年7月2日 | 桧山 進次郎 |
2004年4月4日 | 細川 亨 |
2004年4月13日 | アレックス・オチョア |
2007年9月22日 | フリオ・ズレータ |
2008年9月3日 | 小笠原 道大 |
2014年9月2日 | ライネル・ロサリオ |
2016年7月20日 | 大島 洋平 |
2016年7月30日 | 福留 孝介 |
2018年4月21日 | 柳田 悠岐 |
2018年7月9日 | 山田 哲人 |
2018年7月20日 | 桑原 将志 |
2018年8月16日 | 平田 良介 |
日本のプロ野球では2018年8月25日現在では、68人の達成者がいて複数達成を含めると73回サイクルヒットは達成されています。
サイクルヒットを複数達成した選手は
藤村富美男(2回)
松永浩美(2回)
ロバート・ローズ(3回)
福留孝介(2回)
の以上の4名が複数達成者で、最多達成者はロバート・ローズの3回となっています。
歴代達成者の一覧をみていると、やはりパワーだけでなくアベレージを残せる選手や足が速くスピードのある選手が多い印象がありますね。
松井稼頭央や元ソフトバンク監督の秋山幸二がいい例かなと。
世界の盗塁王の福本豊や現阪神タイガースの監督である金本監督の名前もあり
最近では、柳田悠岐選手や山田哲人選手が達成されていますね。
この二人の選手はトリプルスリーも達成せれていて、やはりパワーだけでなくアベレージや足が速い選手のほうが達成されやすいですね。
意外なところで言うと中村紀洋ですかね。
サイクルヒット高校野球でも達成されているの?
ではサイクルヒットは高校野球の大きな大会でも達成されているのでしょうか?
今現在2018年現在
春のセンバツでは
1979年 | 第51回 | 北野敏史 |
夏の甲子園では
1949年 | 第31回 | 杉山慎二郎 |
1975年 | 第57回 | 玉川寿 |
1991年 | 第73回 | 沢村通 |
1998年 | 第80回 | 藤本敏也 |
2004年 | 第86回 | 林裕也 |
の6選手が高校野球では達成されています。高校野球も歴史が古くからあるので私たちがまだ生まれる前にも達成されていたんですね。
サイクルヒットの価値を考えてみる!
サイクルヒットの価値ってなんですか?
と言われてみれば、なかなか答えるのには難しいかもしれませんが、やはり達成するのが難しいということですかね。
なかなか1試合の限られた打席のなかでシングルヒット、ツーベースヒット、スリーベースヒット、ホームランを打つことは簡単ではなく、限られた選手にしか達成することは難しいです。
最低でも4打席は必要なのでベンチスタートの選手には不可能でスタメンレギュラーの選手じゃないと達成は困難と言えるでしょう。
また仮にシングルヒットを打てばサイクルヒット達成となるケースでヒットを打って、ツーベースを狙える状況だとしても、1塁で止まるべきでしょうか?
かつてゴジラと言われた松井秀喜はこういう行動をとりました。
2001年5月23日に行われた読売ジャイアンツ対ヤクルト戦の試合でした。
松井秀喜選手の5打席目のできごと
松井選手はすでに、ホームラン、ツーベースさらに難関であるスリーベースも打っていて
シングルヒットを打てばサイクルヒット達成
という状況でした。
そして迎えた第5打席で見事にヒット。
サイクルヒット達成か!
と思ったのは束の間、松井選手は迷わずセカンドまで進塁しました。
野球はチームスポーツであり、個人の記録のためにたたかっているのではない!と言わんばかりのプレー。
事実上サイクルヒットが達成したのにもかかわらず、野球人であるなら自分の成績よりチームの勝ちに徹することを松井選手がしたプレーなのかもしれない。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回はサイクルヒットについて記事を書かしていただきました。
サイクルヒットは、1試合で一人のバッターがシングルヒット、ツーベースヒット、スリーベースヒット、ホームランを打てばサイクルヒット達成となる。
シングルヒット、ツーベースヒット、スリーベースヒット、ホームランの順番に打てば、ナチュラルサイクルヒット。
その逆はリバースサイクルヒットと呼ばれてサイクルヒットとは別に区別されています。
長い歴史の中で達成者は少ないですが、高校野球でもサイクルヒットの達成者も存在しています。
次は誰がサイクルヒットを達成するのか楽しみですね。
今回は記事を読んでくれてありがとうございました。
ではまた~!
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