どうもみなさん!こんにちは。カズズです。
野球のプレーって比較的シンプルで分かりやすいものが多いと思うんですが、その中でも分かりにくいものの一つが守備妨害かもしれません。
もちろん、ルール上は規定がありますが、守備妨害があったかどうかやその後の試合再開の際の状況等
最終的に審判員の判断に委ねられることが多いので、単純なアウト・セーフのように100%客観的に決まるわけではないのです。
それではそんな守備妨害について、少し見ていきましょう。
目次
守備妨害とは?どんなプレーのこと?その後は?
【 #DeNA 】捕手・嶺井博希が守備妨害アピールも認められずその後逆転許す https://t.co/5z1gJDCJ3n #DeNAベイスターズ #baystars #baseball pic.twitter.com/adGZHfW50K
— スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) June 5, 2022
守備妨害とは、その名のとおり守備が妨害されたプレーのことなんですが
簡単に言えば
「もし、そのまま普通にプレーが行われていたであれば、アウトになったであろうプレーが妨害された場合」のことを言います。
ですから、元々アウトにならなかったであろうプレーについては、関係ないということになりますね。
野球のプレーのルールは守備側が優先というのが大原則となりますから、その原則に反したプレーということになります。
そして、その守備妨害が起きた場合の処置ですが、一度、ボールデッドになってプレーが止まり
守備妨害がなかった場合の状況を想定して、プレーが再開されることになります。
守備妨害をわかりやすく3種類に分けて紹介!
なるほど
生で見てないので何とも言えませんが、本塁周辺は接触が起こりやすいため、接触した場合は走塁妨害・守備妨害共に宣告されずそのまま進行するというルールがあるので多分審判の宣告は間違ってないはずです
不運だったと諦めるしかない(ヽ*´◯`*)あと3回ありますし1点なんてすぐ返せるはず pic.twitter.com/d2WE4i2x3e— かじわら (@Kaji_BayLOVE) June 5, 2022
では次に守備妨害の種類を紹介したいと思います。
バッターによる守備妨害
まず、バッターとバッターランナーの守備妨害について見ていきましょう。
大きく分けると、バッター自身がアウトになるものを防ぐ結果になってしまった場合と、塁上のランナーがアウトになるのを防いだ場合に分けられます。
前者のバッターがアウトになるのを防いだとみなされる行為の例は、スリーフットラインを外れて走塁し1塁への送球を邪魔した場合や
キャッチャーフライ等キャッチャーの守備の邪魔をした場合
そして自分自身や自分のバットがフェアーゾーンで打球にあたった場合などが想定されます。
また、後者のランナーがアウトになるのを防いだ行為についてですが
例えば盗塁を企てた場合にキャッチャーの投球の妨げとなってしまったという場合がありますし
ノーアウトやワンアウトでランナーが3塁にいる場合のスクイズの場面で
ボールが外された場合に、打席の外でバントをしてしまったりといったことがあります。
これらの場合には、ランナーがアウトになります。
ランナーによる守備妨害
ランナーによる守備妨害ですが、ボールがランナーにあたってしまった場合と、ランナーが守備の邪魔をしてしまった場合に分けられます。
前者のランナーにボールが当たってしまった場合については、よくある例が、バッターが打った打球がランナーに当たってしまうケースです。
フェアゾーンで守備側の選手に触れていない打球にランナー打球があたった場合
原則は守備妨害でランナーがアウトなんですが
守備妨害をとられないケースとしては、例えば前進守備で野手の間等を抜けてきたボールにランナーがあたった場合なんかです。
この場合は、他の野手が処理することができなかったと認められればアウトにはなりません。
また、後者のランナーが守備の邪魔をしたと判断された場合はですが
これは、捕球の邪魔をしたと判断された場合と送球の邪魔をしたと判断される場合があります。
捕球については、ランナーの走路上で守備が行われる場合であっても、基本は守備優先です
ランナーにはそれをさける義務があります。
そして、送球についても、よくあるケースとしてダブルプレーをさけるためにランナーがスライディング等で送球の邪魔をしたと判断されることがあります。
この場合は、守備妨害がなかったと想定してプレーが再開されます。
ただ前者、後者どちらの場合も、ひょっとしたらダブルプレーが成立したかもしれない場合等はありますが
ひとつのアウトだけになってしまうケースが多いようです。
その他の守備妨害
その他に、攻撃側のインプレー中でない選手やコーチによる守備妨害などがありえます。
例えば、ネクストバッターズサークルに待機している選手やランナーコーチなどがそれにあたります。
ネクストバッターズサークルについては、待機している選手だけでなく、バットや用具などもその対象になります。
また、変わった例として、審判や観客等による守備妨害のケースがあります。
基本、審判というのは「石と同じ」と呼ばれるようにそのままインプレーになることが多いのですが
捕手の送球を妨害した場合等は、ランナーは元の位置に戻ることがあります。
観客等によるケースとしては、代表的な例が、観客がフェンスから身を乗り出してフライを取ってしまった
あるいは野手の邪魔をしたケースなどがあります。
この場合は、野手が捕球できていたと判断されれば、バッターにアウトが宣告されます。
その他グラウンド内にいるカメラマンやボールボーイなどフェアボールに触れた場合などもその行為が故意か故意でないかを審判団が判断して
故意でなかった場合はボールインプレイのままとして
故意であった場合はボールデッドとして
その行為がなかったら結果はどうなったかを判断して、処置を決めます。
実際にあった守備妨害
2014年 日本シリーズ第5戦、ホークス日本一の瞬間、キャッチャーの細川亨が一塁に転送した球が西岡の背中に当たったが西岡がラインの内側を走ったことによる守備妨害でアウトとなり試合終了、ホークス3年ぶりの日本一(1/2) pic.twitter.com/w3kBEJu7Xx
— プロ野球名場面動画bot (@npb_legend) 2018年12月7日
守備妨害というのは、けっこう起こりうることなんですが
バッターによる守備妨害で、ゲームセット、それも日本シリーズの最終戦でのケースを紹介します。
2014年の福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの日本シリーズ第5戦で、9回表の1点ビハインドでの阪神の攻撃
ワンアウトランナー満塁で打席の西岡剛選手の打球はファーストの前へ、本塁へ送球されてフォースプレーが完成した後
ダブルプレーを狙ったキャッチャーから1塁への送球が西岡選手に当たり、ファールゾーンへ転がっていき、2塁ランナーがホームイン、同点となったかのように思われましたが
バッターランナーの西岡選手がスリーフットラインの外を走っていて、守備妨害にあたるとして、アウトが宣告され、ゲームセットとなりました。
結果、ソフトバンクホークスが優勝を決め、このプレーがこのシーズンのNPBの最後のプレーとなりました。
まとめ
以上、守備妨害について見ていきましたが
故意であるかないか等の判断が必要となってくることもあって、物議を醸すことも多いですね。
まあ、偶発的なプレーでそうなってしまうのは仕方ありませんが
故意によるスレスレのプレーは、あまり見習って欲しくないものでもありますね。
これらの野球の規則については、こちらの公認野球規則で詳しく説明されています。
ルールブックで最近追加されたルールまでしっかりと書かれているので、オススメですよ。興味がある方はご覧になられてみては。
今回は記事を読んでくれてありがとうございました。
ではまた~!
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