どうもみなさん!こんにちは。カズズです。
プロ野球界には、定期的に常識を覆すような打法で活躍する選手が現れます。
神主打法や振り子打法や天秤打法など
今回はそんな打法のひとつ
天秤打法について詳しく記事を書いていきたいと思います。
天秤打法とは?
みなさんは、色々数ある打法の中で天秤打法という打法があるのは、ご存じですか?
とてもインパクトのある構えで気になる打法のひとつと言えますが
天秤打法とは
野球の打法のひとつで、バットを頭の高さくらいに構えて
バットを握る右手と左手の間を開けて、上下にゆらゆら揺れる動きが天秤のように見えることからその名前がつきました。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”nikkori.jpg” name=”カズズ”]天秤とは、はかりの一種で、支点が中央にあるてこを用いて、物の重さと、分銅を比較して測る、はかりのことです。[/speech_bubble]
天秤打法と近藤和彦
見た目が天秤に見えることから名づけられた天秤打法ですが
天秤打法を編み出したのは、元大洋ホエールズの近藤和彦です。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”akachan.jpg” name=”ぶろ太”]近藤真彦(マッチ)やないで!www[/speech_bubble]
近藤和彦は野球の名門平安高校を経て明治大学から1958年に大洋ホエールズに入ります。
天秤打法はプロ入り後に誕生することとなります。
近藤和彦は、プロに入った後のキャンプで
速球を打つ方法を考えていました。
そんな中で近藤和彦が素振りしているのをそばで見ていた「ジャジャ馬」こと青田昇から
そんな構えではプロのボールには勝てない
速いボールを打つのにはどうしたらいいか考えろ
そして試行錯誤し悩んだ末にたどりついたのが天秤打法でした。
天秤打法のヒントとなったのは、剣道でした。
剣道の面を打つときにひらめき、剣道の面を打つときように右手と左手の間隔をあけ
剣道のように上下に振るのを水平に変化させて行くと
近藤和彦はスムーズにバットをコントロールすることができました。
それをきっかけに、近藤和彦は天秤打法を自分のものにして、プロで成功して行きます。
あのミスターこと長嶋茂雄も近藤和彦をライバルとして認めるくらいの選手となって行きます。
天秤打法のメリットは?
天秤打法を使うことによってのメリットを説明していきたいと思います。
バットをスムーズに出せることができる!
天秤打法はその構えの特徴からバットをスムーズに出せることができます。
初めからバットを寝かせて構えることで無駄な動きをなくして
最短距離でバットを出すことができます。
バットを立てて構えるときより、寝かせて構える方がトップの位置が決まりスムーズにスイングできるということです。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”futuu.jpg” name=”カズズ”]これにより振り遅れや打ち損じが少なくなり、ミートしやすくなります。[/speech_bubble]
使い手にとってはタイミングが取りやすい!
天秤打法の使い手にとってはタイミングが取りやすいと言えます。
たとえて言えば
バスター打法という打法があります。
このバスター打法は、まずバントの構えをして
バットにボールを当てるポイントを確認します。
そして確認できたら、バットを引きスイングします。
このバスター打法をするのも
タメを作るのが苦手な人などにもちいられます。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”futuu.jpg” name=”カズズ”]ここで言うタメとは、始動からトップの位置(振りだす前の静止)のときに、投球を待ち構えることを言います。[/speech_bubble]
タメを作るのが苦手な人がバスター打法で打つことにより、振り遅れなくタイミングをはかりやすくなるということです。
天秤打法でも、このバスター打法に特徴が似ていて
タメを作るのが苦手な人に効果的な打法と言えます。
バッターにとっては
タイミングが全て
と言っても過言ではなく
プロのバッターでもその日のコンディションによっては
同じスイングの軌道ができなくなり
タイミングが狂い打ち損じが発生します。
それを無くすために日々の素振りやトレーニングを行うわけですが
そのバッターにとって大事なタイミングをはかるのに
天秤打法を自分のものにして
より確実にタイミングをはかっているのです。
ピッチャーを惑わせることができる
天秤打法で構えることにより相手ピッチャーを惑わせることができる
ということです。
相手ピッチャーにとっては
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”akachan.jpg” name=”ぶろ太”]なんだ!?あの構えは?[/speech_bubble]
と惑わせたり
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”akachan.jpg” name=”ぶろ太”]あの構えからどうやって打つの?[/speech_bubble]
感じたことのない威圧感や
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”akachan.jpg” name=”ぶろ太”]あんな構えで打てるわけないやんか!?[/speech_bubble]
と油断させたりと
ピッチャーを惑わせる効果があり、ピッチャーを心理的に投げにくくさせます。
身体に負担がかからない
天秤打法で打つことにより、肘に負担がかからない打法であった
と言えます。
それは、天秤打法を編み出した近藤和彦自身が
何故天秤打法を使っていたか?
によると
古傷であった肘の痛みをやわらげるために使っていた
と言われるだけあって
天秤打法はテイクバックが小さくコンパクトなスイングであるため
肘にかかる負担が少ない
と言えます。
福留孝介選手も
2017年のシーズン途中で不振だった時に天秤打法に似たような構えをしていましたが
不振だった原因は疲れや、中指の怪我の影響とも言われ
福留選手も天秤打法似た構えをすることにより、スイングをコンパクトにすることにより、指や身体の負担を減らしていたと言えます。
天秤打法のデメリットは?
続いて天秤打法のデメリットを説明していきたいと思います。
強い打球が打ちづらくなる!
天秤打法で打つことにより、ミートしやすくなりますが、その反面強い打球が打ちづらくなります。
ようは、ミートだけに意識が行ってしまい
当てるだけのバッティング
になってしまいがちになります。
修得するのが難しい
天秤打法のデメリットとしては修得するのが難しい打法となります。
オーソドックスなバッティングフォームと違い、個性的で誰しもが使える打法ではないということです。
プロで言うと、去年の2017年に惜しまれながら引退した松本哲也や福留孝介選手(不調の時)が使っていましたが
近藤和彦くらいに水平にバットを寝かせるほどではなく
バットは立てて構えいたので、どちらかと言うとバスター打法気味の構えであり
強いて言うと
天秤打法とバスター打法の中間
と言える構えです。
よって純粋な天秤打法と言える近藤和彦の天秤打法は
プロでも未だに近藤和彦しか使えていない!
と言えるくらいに修得が難しい考えられます。
天秤打法と福留孝介
2017年6月29日の中日ドラゴンズとの対戦で主砲の福留孝介は
中指のケガの影響か疲れがたまっているのか不振に喘いでいました。
6月に入り福留自身のバットは湿りがちになり
チームは6連敗中でした。
そんな中、福留孝介は2回の第1打席で、バットを胸のあたりで構え、左手でバットの中を持ち
ゆらゆらと天秤打法のような構えを見せました。
チームの連敗に責任を感じてか、ケガの影響かは本人しか、わかりませんが
なんとかしないといけない!
というプロの意地が福留孝介の天秤打法のような構えを生みました。
天秤打法と松本哲也
2006年に育成選手からドラフト3巡目で読売ジャイアンツに入団した松本哲也はコツコツと地道に力をつけていき
その3年後の2009年にレギュラーの座を勝ち取り、育成選手初のゴールデングラブ賞と新人王を獲得し
育成の星
と呼ばれるほどの活躍を見せます。
走攻守三拍子そろった選手で、そのバッティングフォームは近藤和彦に一番近い天秤打法と呼ぶにふさわしいフォームで
松本哲也もまた、近藤和彦と同じようにプロでやっていく上で
このバッティングフォームに行きつきました。
その他の特殊な打法について!
天秤打法の他に特殊な打法があるので紹介したいと思います。




まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回は天秤打法について記事を書かしていただきました。
天秤打法は近藤和彦がプロでやっていくために編み出した打法で
そのフォームは、まさしく天秤がゆらゆら揺れるような構えです。
福留孝介にしても、松本哲也にしてもチームのために
なんとかしたい!
という気持ちが、この天秤打法にこめられていたんですね!
今回は記事を読んでくれてありがとうございました!
ではまた~!
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