どうもみなさん!こんにちは。カズズです。
高いパフォーマンスを上げる、そして、怪我や故障を予防するためには、理にかなった理想的な身体の動きをする必要があります。
今までも、多くの理論や指導方法があったかもしれませんが、今、野球界のみならず多方面で注目されているのが「ゼロポジション」というものです。
このゼロポジション自体は新たに開発されたものではなく、高いパフォーマンスを発揮し続けている選手が気づかずにやってきたことを、ちゃんと理屈づけた、明確にしたようなものですが、今や常識化しつつあるようなものです。
今回はそんなゼロポジションについて紹介していきたいと思います。
ゼロポジションとは?
基本的には腕を上げたときにも肩甲骨の上方回旋でゼロポジションをキープできるかどうか?がすごく大事になります。
そこを無視して腕を動かすから肩に負担が出て痛みが出たり、そもそもパフォーマンスがあがらないという選手がいっぱいいまっせ。 pic.twitter.com/Phu3Bg08OG
— 村松佑一@動けるカラダ作り専門FSEMトレーナー (@enj0y_ur_life) March 26, 2020
ゼロポジションという概念は、元々スポーツのパフォーマンスを上げるために見つけられたものではなく、インドの整形外科医であるSaha.A.Kという人が脱臼や骨折の治療のために見つけた腕、肩、肩甲骨の位置のことです。
簡単に言うと、肩関節の周囲が最も安定していて、どこにも力が入らない位置関係という感じです。
腕というのは、皆さん、普段は意識していないとは思いますが、結構な重さがあって、肩周りの筋肉がそれを肩関節から外れないようにサポートしているわけです。
その結果、肩甲骨や肩周辺の筋肉はいつもプレッシャーを受けたような状態になっていて、それぞれがほっておくと引っ張り合ったりもします。
そのようなことがにない状態、何にも力が働かない関係にある位置関係のことを、ゼロポジションと呼んで治療に応用されたようで、この状態を保持することで治癒が早くなるという。
野球のゼロポジションとは?様々なスポーツでゼロポジションはある?
🏸升 先生 論文紹介🏸
『バドミントン競技のオーバーヘッドストロークの指導理論』
肩外転角度が 110度のゼロポジションでシャトルを打つことが、肩や肘への負担を減らす👌
肩や肘に痛みがある方は、見直してみるといいですね😊
ちなみに110度より上で打っても、スイング速度は遅くなるらしい💦 pic.twitter.com/0aEgt4xb7g
— バドミントントレーナーYuko@KOKACARE (@yuko_kokacare) December 23, 2019
ゼロポジションという概念
オーバヘッド競技においてゼロポジションは障害予防・PUに重要になってきます。肩を約斜め45度上に上げることで肩関節は安定すると同時に負担も少なくなります。
肩の無駄な負担を減らすことは他関節で代償することも抑制されるので身体の疲労度も変わります。 pic.twitter.com/96RNMw1c5l
— 横井 健人|野球トレーナー (@PT_yokoken) September 2, 2019
例えば、野球の現場でゼロポジションの重要性が最も顕著に指摘されるのは、ボールを投げるということです。
ピッチャーはもちろんですが、野手の送球においてもそうです。
よく分解写真などで投球フォームを見てみると、理にかなった投げ方をしている選手というのは、テイクバックの位置から腕を振っていく段階で肘の位置は肩よりも少し上にあります。
このときに実は、肩甲骨と上腕のラインは一直線になっているのです。
オーバーハンドでもアンダーハンドでも、後は身体の軸が傾くことで、腕が上から、あるいは下から出てくるように感じるだけで、実際には腕と肩甲骨のラインは同じだったりもします。
他のスポーツで言うと、テニスのサーブやバドミントン、バレーボールのアタックなども同じようなポジションになっています。
ゼロポジションの見つけ方は?
【立甲を習得すると?①】
怪我が減る!
肩甲骨と上腕骨が一直線になった状態(ゼロポジション)は関節や筋肉に最も負担の少ない姿勢と言われています。
立甲を習得し肩甲骨が動けば、腕をどこで使ってもゼロポジションを作ることができ、肩の怪我が減ることにつながります!#立甲 pic.twitter.com/qNetprX0ix
— えんどう/Daisuke Endo (@dskee_20) March 9, 2020
では、具体的にゼロポジションはどうやって見つければいいのでしょうか。
数字で言うと、身体の垂直方向の軸に対して130度から150度ぐらいがそれにあたると言われています。
幅があるのは、身体の構造や可動域等に、それぞれ個人差があるからです。
では、実際に、それぞれに合ったゼロポジションを見つける、体感できるにはどうしたらいいかと言うと、よく紹介されているのが座っている状態で、頭を両方の手の平で支えながら腕や肩の力を抜いた自然の状態というのがそれにあたるようです。
肩甲骨は少し内側を向いた状態になります。
この時、肩回りの筋肉はどれも、引っ張られたり縮んだり、あるいは腕が内旋したり外旋しようとしないニュートラルなポジションに収まっています。
効果やメリットは?
逆にゼロポジションから肘を出していけば内側靭帯がバッター側よりも内側に入るため、先ほどの肘の位置が低いフォームより断然肘にかかるストレスが軽減される
それに加えて胸郭の柔らかさや肩甲骨等の身体の部位の可動域がプラスアルファの働きをするわけであって、基本はゼロポジションかと pic.twitter.com/d9UIA2GnAB— 山本 一真/Yamamoto Kazuma (@huea_k) September 18, 2018
ゼロポジションを意識し、様々な動作に取り入れることによって、パフォーマンスの向上や故障や怪我の予防につながるということが言われています。
それは、ゼロポジション自体が、どこにも無理のかかっていない、余分な力が入っていない状態ということになりますから、そこから動作をスタートすることで、それぞれの筋肉が一番理想的な動き方することが可能となるということのようです。
よくスポーツの現場でも「力を抜いて」ということを言われますが、具体的に力が抜けるポジションというのが、このゼロポジションということだと思います。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
今回は、ゼロポジションについて見てきました。
野球でもよくある誤解に肘をあげる、上からボールを投げようとした場合、無理に上腕から上だけをあげようとしてしまう場合が見受けられます。
それは、例えばプロの投球フォームの1部分だけを見ているだけに過ぎなかったようです。
野球をはじめとするスポーツに限らず、理想的な身体の状態や使い方を知るには、身体全体を見て、このようなニュートラルな状態を知っておくことが必要なようですね。
今回は記事を読んでくれてありがとうございました。
ではまた~!
コメントを残す