どうもみなさん!こんにちは。カズズです。
みなさんは、2ちゃんねるやなんJなどの野球の板ちゃんなどでこんな用語を聞いたことがありあませんか?
ワロス曲線
聞いたことがある人もいるかと思いますが
聞いたことがないという人もがたくさんいらっしゃると思います。
曲線はもちろんわかるけど、「ワロス」って何?という感じだと思います。
ワロス曲線とは経済用語のひとつで、チャートと呼ばれる価格の変動を示すグラフの上で出てくるのです。
そして、このワロス曲線には国の存亡をかけるような攻防が繰り広げられていたのです。
今回はそんなワロス曲線について見ていきましょう。
ワロス曲線とは?
ワロス曲線https://t.co/diDcQOJtfL pic.twitter.com/OYMFM3wljz
— DJ-Kaz.com (@djkaz) May 15, 2022
ワロス曲線とは
2005年頃から2008年頃にかけて米ドルと韓国の通貨ウォンとの交換レートを示す為替チャートにおいて現れたグラフの波形について言われ始めた言葉です。
韓国ウォンが米ドルに対して値上がりしたと思ったら、すぐに値下がりしてということを繰り返していた時期がありました。
この現象をチャートを呼ばれるグラフの上で表現すると、右下がり線を描いたと思ったら今度は右上がりの線を描くという形になります。
そして、こういう動きが1日に何度も繰り広げられていたのでした。
➘➚➘➚➘➚➘➚といった感じの動きです。
これを、グラフ上で表すと、「\/\/\/\/」といった感じになります。
これって「wwww」っていう風に見えませんか。
これがネット上で使われる「笑う(ワロス)」を表すスラング「w」と同じように見えることから、「ワロス」をとって「ワロス曲線」と呼ばれるようになったのです。
ワロス曲線をめぐる攻防
10年ほど前の韓国気象庁の願望を当たり前のようにねじ込んだ予測です。今でもやってることはもあまり変わりませんね。
為替操作でもワロス曲線という物もあって、当局が通貨防衛のために為替介入を行い、極端な上昇下降を繰り返すチャートパターンが今でいう「大草原」でワロス曲線と言われました。 https://t.co/4CGEFlLPMj pic.twitter.com/UTmpOShJN7
— 連絡用よんよん (@renrakuyou_yon) September 7, 2020
では、この時、米ドルと韓国ウォンをめぐってこのようなワロス曲線が表れる原因となった攻防とはどんなものだったのでしょうか?
ひとつには韓国が日本と同じように製品の輸出によって経済が成り立っている国だということがあります。
このような国の特徴として、国内に多くの利益を還元させるには自国の通貨が安い方が好ましいということなります。
通常、輸出品の取り引きは、米ドルを介して行われますから、同じ製品を1ドルで輸出したとしても、通貨が米ドルに対して安めの1000ウォンで輸出するのと、高めの900ウォンで輸出するのとでは、10%の違いが出てきます。
簡単に言うと、為替通貨はその国の輸出に依存している製造業にとっては生命線ともなるようなものなのです。
ですから、韓国中央銀行はウォンを安めにしておきたいのです。
そこに目をつけたヘッジファンドがウォンを大量に買うという行動に出たのです。
当然、買ったウォンが高値で買い戻されるということを狙ったものでした。
それに対して韓銀は、ウォンを買うことでウォンを安めに誘導しようとします。
この時の韓銀のとった手法というのが
ある一定のラインまでウォンが高くなったらウォンを売り
ある一定のラインまで戻ったらそれをやめるという行為に出たのでした。
結果、ウォン安に誘導されるのですが、ある一定ラインになると、今度はヘッジファンドがまた、ウォンを買う、という動きにでます。
つまり、波型の波形のなかの、谷の部分で韓銀がウォンを売り、山の部分でヘッジファンドがウォンを買うということになります。
このように、非常にわかりやすい動きとなったために
ここでの利ザヤをえるために多くのプレーヤーが参加することになり
莫大な額のウォンの取り引きが繰り返されるという異常な事態となったのでした。
そして、その後のサブプライム問題などもあり、世界的な景気懸念が叫ばれ始めると
ドルが引き上げられれ(ドルが買われる)、ウォンが猛烈な勢いで値下がりする(ウォンが売られる)といったことになり
世界的に見るとドル安なのにウォンだけがさらに安くなるといってしまい、韓国に経済危機が訪れてしまったのでした。
日銀砲や韓銀砲について!
前場終値 -2.00%超
TOPIX 1,846.39 -2.03% -38.30 11:30
大引け日銀砲はありそうです pic.twitter.com/agCmrSX3jd— かわいそーす (@kawaisosu3) May 19, 2022
ところで「日銀砲」という言葉はお聞きになったことがあると思います。
韓国に例に見るまでもなく、日本の通貨「円」を望ましい水準に保つために、日本銀行が米ドルが買う、つまり円を売るという行為に出ることです。
お金のことを「実弾」とか言ったりもしますから、このように「日銀砲」といった表現をするのかもしれません。
「日銀砲炸裂」とか言ったりしますよね。
日本も輸出立国ですから、何度もこのような通貨戦争をしかけられました。
そして、日銀はこの日銀砲を放って自国通貨の防衛に出たのですが、韓国ウォンのように、その後の暴落には繋がっていません。
今のところ日銀砲は勝利を収めた結果になっています。
では、日銀砲が勝利をおさめ韓銀砲が敗れた違いとは何なんでしょうか。
それは規模と手法の違いと言われています。
韓銀砲の場合は、韓銀の体力が日銀に比べると少なかったため実弾の規模が日銀砲に比べると少なく、日銀砲のように無制限に近い介入というわけにはいきませんでした。
結果、あるレンジの中でのやり取りといった非常にわかりやすり手法しかとることができずワロス曲線を描く結果になってしまい体力をなくし敗れ去ってしまいました。
それに対して体力にまさる日銀は無制限な介入を行う、またそういった姿勢を示すことでヘッジファンドを退治することに成功したのでした。
まとめ
以上、今回はワロス曲線について見てきました。
単にチャートという動きの中にもいろんなドラマがあり、まさしく「戦争」といってもいいようなことが起きているのですね。
そして、それが最終的には国民生活に繋がるのですから、実際の戦争と同じと言えるのかもしれませんね。
今回は記事を読んでくれてありがとうございました。
ではまた~!
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