いてまえ打線とは?最強の理由と投手陣の防御率は?歩いてまえ打線も紹介!

どうもみなさん!こんにちは。カズズです。

 

みなさんは、過去にこんな球団があったのをご存知ですか?

 

近鉄バファローズ

 

現オリックスバファローズに吸収合併されましたが

 

吸収合併される直前の正式名称は大阪近鉄バファローズで関西の熱狂的なファンから親しまれてきました。

 

有名な選手は、中村紀洋や、ラルフ・ブライアント、タフィ・ローズ選手など様々な選手が活躍しました。

 

あのメジャーで活躍したレジェンド野茂英雄も元は近鉄バファローズの選手でした。

 

そんな近鉄バファローズを支えたのは、なんといっても「いてまえ打線」と呼ばれる打線ではないでしょうか?

 

ぶろ太

たしかに!近鉄ってピッチャーが打たれても、それをこえる得点力のイメージがあるな!

 

今回は、そんな「いてまえ打線」についてスポットライトを当てて紹介していきたいと思います。

いてまえ打線とは?元ネタや由来は?

先日も「マシンガン打線」の記事説明させていただきましたが

 

打線というのは、野球において攻撃するバッターの並びをいい「〇〇打線」というのは、そのチームにおける代表的な打線の愛称のひとつ

 

と言うのを紹介させていただきました。

 

今回紹介させていただきます「いてまえ打線」というのもそんな打線のひとつで

 

いてまえ打線とは

 

大阪近鉄バファローズの打線についた愛称です。

 

なぜそんな名前がついたのかと言いますと

 

近鉄の選手が相手投手を打ち込んだ時に近鉄の応援団が

 

ぶろ太

いてまえ〜!いてもうたるど!

 

などかけ声をしていたことに由来しています。

 

そもそも「いてまえ」というのは、大阪弁であまり品のいい言葉ではありません。

 

どちらかと言うと相手を威嚇するような言葉で

 

やってしまえ

やっつけるぞ

どつくぞ

 

このような意味の言葉で、打線の雰囲気が「いてもうたるぞ」という雰囲気が強かったこと。

 

選手も金村義明や中村紀洋、ラルフ・ブライアントなど濃いキャラと言ったら失礼かもしれませんが

 

柔らかくいうと、インパクトが強く大阪という地域性も手伝って、このような

 

ぶろ太

いてまえ~!

 

と呼ばれていき「いてまえ打線」が広く浸透していきました。

 

ぶろ太

よく子供のころ自転車乗ってふざけてたら、トラックのおっちゃんに「いてまうど」って言われたな!www

最強と呼ばれる理由!いてまえ打線の特徴は?打撃陣の打力と投手陣の防御率も紹介!

「いてまえ打線」のことがわかったところで、次は「いてまえ打線」の特徴を紹介していきたいと思います。

 

まず「いてまえ打線」の特徴と言ったらなんといってもその打撃力です。

 

特に2001年の優勝時のときの打線が「いてまえ打線」と言われることが多いので例をあげますと

 

チームの打撃成績は

 

打率.280

211本塁打

685打点

1332安打

770得点

 

この5項目でリーグトップという成績です。

 

間違いなくその打撃力がチーム優勝の原動力となっています。

 

しかも外国人選手の3番タフィ・ローズは当時のシーズン本塁打記録の王貞治と並ぶ55本の本塁打を放ちます。

 

カズズ
次の2002年にカブレラが55本を放ち3人のシーズン本塁打記録がしばらく続きますが2013年にバレンティンが60本を放ちシーズン本塁打記録更新!

 

4番の中村紀洋は、とにかくチャンスに強くチャンスにホームランを打っていた。

 

もちろんチャンス以外にも打っていましたが…

 

サヨナラホームラン2本と満塁ホームランが3本、しかも打点王のタイトルも獲るほどのチャンスの強さ。

 

その後を打つ5番の磯部もチャンスに強い。

 

なんとリーグトップの得点圏打率.417を記録し、このクリーンナップの3人は打率10傑も入り3人ともベストナインを獲得している。

 

まあ当然チームのバッターが打っていれば勝利に近づくことは、みなさんおわかりでしょうが

 

「いてまえ打線」の最大の特徴は逆をいうとチーム防御率は4.98でリーグ最下位というところ。

 

なんと優勝した投手スタッフの中で規定投球回に達したのは前川勝彦だけで

 

防御率は規定に達した投手の中で最低の防御率5.89という内容。

 

普通からしたら、このチーム防御率で優勝はなかなか厳しいと思いますが、なんといってもそれをこえる打撃が特徴です。

 

ぶろ太

「いってまえ~」

 

という感じで一度打線に火が付けば勢いが止まらない。

 

優勝の76勝の中で半分をこえる試合の40勝が逆転勝利という、いくら投手が点をとられてもあきらめず逆転に持っていく特徴がある。

 

なんと5点差以上の点差ををひっくり返した試合が4試合もある。

 

普通に考えたら防御率4.98というのは1試合で5点奪われる計算ですから、試合に勝利するには6点以上奪わないとといけない。

 

それをやってのけるのが「いてまえ打線」の最大の特徴で最強と呼ばれる所以ではないでしょうか。

いてまえ打線の2001年の最強打線を紹介!

優勝した2001年のいてまえ打線最強オーダーを紹介したいと思います。

 

打順 守備 選手 試合数 打率 本塁打 打点 盗塁
1 大村直之 136 .271 16 53 5
2 水口栄二 110 .290 3 30 1
3 タフィ・ローズ 140 .327 55 131 9
4 中村紀洋 140 .320 46 132 3
5 磯部公一 140 .320 17 95 7
6 吉岡雄二 127 .265 26 85 2
7 DH 川口憲史 124 .316 21 72 0
8 ショーン・ギルバート 76 .267 6 24 3
9 的山哲也 101 .177 5 25 1

 

こうやってみるとやはり、タフィ・ローズと中村紀洋の「打率」「打点」「本塁打数」が目を引きますね。

 

そのあとを打つ、磯部、吉岡、川口も強力ですね。

 

普通に3番から7番まではクリーンナップを打てそうな感じの打撃力を持っていますね。

 

大村、水口の1・2番コンビも大村は一発も狙えるバッティングもあるし

 

水口は打率.290ながら犠打リーグ1位と自分の仕事を全うしながら自分の成績も優秀である。

 

この「いてまえ打線」を相手にするピッチャーもこのメンツを見ればかなり強力で

 

いつ逆転されてもおかしくない

 

という心境であったのは言うまでもないですね。

歩いてまえ打線もある!

笑ってしまいそうになるくらいギャグ的な打線の「歩いてまえ打線」もあります。

 

ぶろ太
歩いてまえ打線ってまさか…

 

それは2017年の阪神タイガース打線のことで「お散歩打線」と言われることも。

 

簡単にいうとフォアボールが多い打線だったということ。

 

カズズ
フォアボールはネットやSNSではよく「お散歩」や「歩く」などと言われます。

 

2017年はとにかく四球が多かったことから

 

「歩く」と「いてまえ打線」が合体して「歩いてまえ打線」という打線がネットやSNSで広く浸透して行きました。

 

選球眼が良い鳥谷敬や福留孝介に加えて、その他に上本博紀や糸井嘉男、糸原健斗も良く四球を選んでいて

 

気がついたらチーム全体の選球眼がよくなったのかシーズン531四球という記録でした。

 

ついでにいうと四球といったら

 

強力なバッターがにたいしてコースが甘くなったらいけないとピッチャーが際どいコースに投げて出す感じが多いと思いますが(他にも要因はありますが…)

 

2017年の阪神打線はチーム打率.250ながら四球が多いことから話題になってメディアで取り上げられ「歩いてまえ打線」や「見てまえ打線」という

 

愛称というよりもどちらかというと蔑称に近い意味で使われ広く浸透して行きました。

まとめ

みなさんいかがだったでしょうか?

 

今回は「いてまえ打線」について記事を書かしていただきました。

 

「いてまえ打線」は、やってしまえ、やっつけるぞ、どつくぞ

 

といった意味で

 

ぶろ太

いってまえ~!

 

みたいな感じで勢いの打線に火がついたらとまらない。地域性も手伝って「いてまえ打線」が広く浸透して行きました。

 

ローズ、ノリ、磯部のクリーンナップが強力でチーム防御率が4.98ながら

 

それをはねのけるくらいの打撃力やチャンスに強いバッティングで逆転を演出していきました。

 

次はどんな打線の愛称がつくのか楽しみですね。

 

今回は記事を読んでくれてありがとうございました。

 

ではまた~!

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